ストーリー

電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第2回:エジソン ― 電気を社会にした男

~ 発明の先にあった、もう一つの仕事 ~電気は、最初から人々の生活に溶け込んでいたわけではない。 目に見えず、触れることもできないその力は、長いあいだ「不思議な現象」であり、同時に「得体の知れない存在」でもあった。 便利さよりも先に、不安や...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第3回:日本に電気がやってきた(日本編)

1878年(明治11年)、東京・虎ノ門。 工部大学校の構内に集まった人々は、目の前の奇妙な装置を息をのんで見つめていた。 金属の棒と棒のあいだに、白い光がゆらめいている。 それは炎ではなく、油も薪も使わない――“電気の光”だった。新聞は翌日...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第4回:なぜ日本は50Hzと60Hzに分かれたのか?東西で違う理由と歴史の境界線

日本の電気の周波数、50Hzと60Hzの境界線がどこか知っていますか?静岡県の富士川を境に分かれた歴史的背景や、明治時代にドイツとアメリカから導入された発電機の違いなど、なぜ日本で2つの周波数が混在することになったのか、その理由を詳しく解説。
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第5回:日本の電力会社の誕生と送電網を作った人々(人物伝編)

発電所で生まれた電気は、そのままでは社会を動かせない。 家や工場へ“届ける道”があって初めて、光も機械も動き出す。明治の日本には、その道がなかった。 それでも藤岡市助、木村駒吉、松永安左エ門らが立ち上がり、 電気を届ける仕組み――送電網と電...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第6回:巨大ダムと水力発電の誕生― 水の力が日本の電気を変えた ―

山あいを流れる一筋の川が、やがて巨大なダムとなり、都市の明かりを灯す電気へと姿を変える。 その変化の裏側には、古代の水車から始まる長い技術の積み重ねと、ファラデーが発見した電磁誘導の原理、そして黒部ダムに象徴される“国土を相手にした大工事”...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第7回:なぜ電気代は上がるのか(現代編)

ここ数年、電気代が大きく上がった。 家計の負担として実感する人も多く、「なぜこんなに高くなるのか」という疑問が広がっている。しかし、電気代の上昇は“突然の出来事”ではない。 その背景には、国際的な燃料価格の変動日本特有のエネルギー構造過去の...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第8回:最新エネルギーの未来 ― 電気は「作る」から「賢く使う」時代へ ―

電気は長いあいだ、「発電して使う」ものでした。 しかし再生可能エネルギーの拡大により、電力は不安定さを抱えるようになります。これから重要になるのは、 どれだけ作れるかではなく、どう貯め、どう調整し、どう使うかです。揚水発電、洋上風力、SMR...
青を追いかけた日々

【S100】第4回:1978年の少年への回答。画面越しに伝わる「削り出し」の官能。

1978年、西日に照らされた文房具屋のショーケース。 あの時、私の目を奪ったのは、電卓が纏っていた「金属の輝き」だった。それから48年、私はまだその「正解」をこの手に握ってはいない。しかし、画面越しに眺めるカシオS100の姿は、48年前のあ...
青を追いかけた日々

【S100】第5回:指先が想像する「正解」。V字ギア構造への期待。

カタログの仕様表を読み込み、内部構造の図解を凝視する。 実物を手にする前のこの時間は、技術屋にとって最も愉しく、かつ真剣な「シミュレーション」のひとときだ。私がS100に対して、ある種の畏怖すら覚えて期待しているのは、そのキーの内部に秘めら...
青を追いかけた日々

【S100】第6回:旅の終着地。私のデスクに「山形の青」が灯る日。(最終回)

1978年、あの文房具屋のショーケース越しに始まった私の旅は、 今、一つの答えに辿り着こうとしている。数々の資料を読み込み、構造を紐解き、山形の工場の風景に思いを馳せてきた。 まだ私の手元にその実物はないが、不思議なことに、私の心はすでにあ...
青を追いかけた日々

【OCEANUS】第1章:山形の空と、青に導かれた日々

山形へ向かう道と、静かな聖域私は昔から、よくバイクで山形へ向かった。 国道13号線を南へ走り、山を越え、風を切りながら走る時間は、日常から解き放たれるような特別なひとときだった。旅の途中で必ず立ち寄る場所があった。 山形空港だ。フェンス越し...
青を追いかけた日々

【OCEANUS】第2章:遠ざかった青、再び動き出す青

青に惹かれた日々2013年から2016年頃、私はOCEANUSに強く惹かれていた。 S3000の深い青に心を奪われ、2015年に登場したS3400の薄さに揺れ、 G1100のGPSハイブリッド機能にも憧れた。少しずつ貯金も始め、現金で買える...