ストーリー

電話の歴史:声が世界をつないだ

【電話】第5回:自動交換機とダイヤル式の時代

電話をかけると、まず人が出ていた。 相手の番号を告げ、つないでもらう――それが当たり前の時代があった。電話は便利だったが、自由ではなかった。 通話は人の手を経由し、時間も、秘密も、限界があった。やがて電話は増えすぎた。 人では追いつかないほ...
電話の歴史:声が世界をつないだ

【電話】第6回:デジタル化とISDN

電話は、長いあいだ「機械の音が聞こえる道具」だった。受話器を取れば、 どこか遠くの電話局で交換機が動き、 パチパチと接点が切り替わり、 ガチャガチャと回線が選ばれていく。電話は、 動いていることが“音”でわかる機械だった。しかし、電話が社会...
電話の歴史:声が世界をつないだ

【電話】第7回:携帯電話の誕生と普及

かつて、電話は「家にあるもの」だった。 壁に取り付けられた受話器、黒いダイヤル、長く伸びたカールコード。 電話は場所に縛られ、私たちもまたその場所に縛られていた。しかし1980年代後半、世界は静かに変わり始める。 肩に担ぐショルダーフォン、...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第1回:電気の誕生(世界)

私たちはスイッチを押せば部屋が明るくなり、 コンセントに差せば家電が動く。 電気は空気のように、あって当然の存在になっている。けれど、ほんの150年前まで、 電気は“謎の力”であり、神の領域”だった。雷は神の怒りと恐れられ、 琥珀をこすると...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第2回:エジソン ― 電気を社会にした男

~ 発明の先にあった、もう一つの仕事 ~電気は、最初から人々の生活に溶け込んでいたわけではない。 目に見えず、触れることもできないその力は、長いあいだ「不思議な現象」であり、同時に「得体の知れない存在」でもあった。 便利さよりも先に、不安や...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第3回:日本に電気がやってきた(日本編)

1878年(明治11年)、東京・虎ノ門。 工部大学校の構内に集まった人々は、目の前の奇妙な装置を息をのんで見つめていた。 金属の棒と棒のあいだに、白い光がゆらめいている。 それは炎ではなく、油も薪も使わない――“電気の光”だった。新聞は翌日...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第4回:なぜ日本は50Hzと60Hzに分かれたのか?東西で違う理由と歴史の境界線

日本の電気の周波数、50Hzと60Hzの境界線がどこか知っていますか?静岡県の富士川を境に分かれた歴史的背景や、明治時代にドイツとアメリカから導入された発電機の違いなど、なぜ日本で2つの周波数が混在することになったのか、その理由を詳しく解説。
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第5回:日本の電力会社の誕生と送電網を作った人々(人物伝編)

発電所で生まれた電気は、そのままでは社会を動かせない。 家や工場へ“届ける道”があって初めて、光も機械も動き出す。明治の日本には、その道がなかった。 それでも藤岡市助、木村駒吉、松永安左エ門らが立ち上がり、 電気を届ける仕組み――送電網と電...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第6回:巨大ダムと水力発電の誕生― 水の力が日本の電気を変えた ―

山あいを流れる一筋の川が、やがて巨大なダムとなり、都市の明かりを灯す電気へと姿を変える。 その変化の裏側には、古代の水車から始まる長い技術の積み重ねと、ファラデーが発見した電磁誘導の原理、そして黒部ダムに象徴される“国土を相手にした大工事”...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第7回:なぜ電気代は上がるのか(現代編)

ここ数年、電気代が大きく上がった。 家計の負担として実感する人も多く、「なぜこんなに高くなるのか」という疑問が広がっている。しかし、電気代の上昇は“突然の出来事”ではない。 その背景には、国際的な燃料価格の変動日本特有のエネルギー構造過去の...
電気の歴史:文明を照らした光の軌跡

【電気】第8回:最新エネルギーの未来 ― 電気は「作る」から「賢く使う」時代へ ―

電気は長いあいだ、「発電して使う」ものでした。 しかし再生可能エネルギーの拡大により、電力は不安定さを抱えるようになります。これから重要になるのは、 どれだけ作れるかではなく、どう貯め、どう調整し、どう使うかです。揚水発電、洋上風力、SMR...
青を追いかけた日々

【S100】第4回:1978年の少年への回答。画面越しに伝わる「削り出し」の官能。

1978年、西日に照らされた文房具屋のショーケース。 あの時、私の目を奪ったのは、電卓が纏っていた「金属の輝き」だった。それから48年、私はまだその「正解」をこの手に握ってはいない。しかし、画面越しに眺めるカシオS100の姿は、48年前のあ...