
2007年に公開された『AVP2 エイリアンズVSプレデター』は、 前作『AVP』の直接の続編であり、 エイリアンとプレデターの戦いが、ついに一般市街地へと拡大する作品 です。
舞台はアメリカの小さな田舎町。 閉ざされた南極遺跡とは異なり、 “日常の街”が戦場となることで、 シリーズでも屈指の混乱と恐怖が描かれます。
『プレデター』シリーズ
全体目次(第1回〜最終回)
- 究極の狩人 “プレデター” とは? シリーズを楽しむための最初のガイド
- 『プレデター1』──ジャングルに潜む“見えない狩人”との死闘
- 『プレデター2』──“都市の密林”で再び始まる狩り
- 『プレデターズ』──“狩りの原点”へと回帰する戦場
- 『ザ・プレデター』──“進化した狩人”が地球に降り立つ
- 『プレイ』──“最初の狩り”が語られる原点の物語
- 『エイリアンVSプレデター』(AVP)──“二大生命体”が氷の下で激突する
- 『エイリアンズVSプレデター』(AVP2)──“地上戦”へと拡大する恐怖
『AVP2』(2007)──田舎町ガニソンを襲う“二重の脅威”
物語は、前作のラストで誕生した エイリアンとプレデターの混合種“プレデリアン” が 宇宙船内で暴走するところから始まります。
船はアメリカの田舎町ガニソンへ墜落。 その瞬間から、 町の住民たちは“何が起きているのか分からないまま” 恐怖の渦に巻き込まれていきます。
一方、プレデター側は、 “掃討専門”の熟練戦士を派遣。 感染拡大と証拠隠滅を目的に、 町へと降り立ちます。
しかし、エイリアンの繁殖は急速に進み、 町は混乱と絶望に包まれていきます。
あらすじ:日常の街が戦場へと変わる
ガニソンの住民たちは、
- 行方不明者の増加
- 下水道での異変
- 謎の生物の目撃
- 電力の途絶
- 町全体の通信障害
といった異常事態に直面します。
やがて、 プレデリアンが住民を襲い、 エイリアンが急速に繁殖し始める。
プレデターは、 感染拡大を止めるために “証拠の消去”と“生物の殲滅”を開始。
しかし、 エイリアンの増殖スピードは予想を超え、 町は完全な戦場と化していきます。
プレデターの“掃討任務”という新たな側面
本作で描かれるプレデターは、 若い戦士ではなく “クリーナー(掃除屋)” と呼ばれる熟練個体。
彼の任務は、
- 感染拡大の阻止
- 証拠の隠滅
- 武器・遺体の回収
- 危険区域の封鎖
という、 “狩り”ではなく“後始末”を専門とする役割。
これはシリーズでも珍しい視点で、 プレデター社会の組織性や階級の存在を示す重要な設定。
『AVP2』が語り継がれる理由
● プレデリアンの登場
エイリアンの生態とプレデターの特徴を併せ持つ“混合種”。
● 一般市街地での地上戦
日常の街が戦場になることで恐怖が増幅。
● ホラー色が強い
暗闇・密室・感染の恐怖が前作以上に強調。
● プレデターの“掃討任務”という新設定
狩りとは異なる役割が描かれる。
● 町全体が崩壊していくスケール感
サバイバル映画としての側面も強い。
制作の裏話:前作との差別化を狙った方向性
● 監督はストラウス兄弟
VFX出身で、暗闇の演出と生物描写にこだわった。
● 前作より“ホラー寄り”に
ファンの声を受け、恐怖演出を強化。
● プレデリアンのデザインは議論を呼んだ
エイリアンの繁殖力とプレデターの戦士性を融合。
● 一般市街地を舞台にした理由
“日常が崩壊する恐怖”を描くため。
まとめ:混乱と恐怖が街を飲み込む“地上戦のAVP”
『AVP2』は、 前作の南極遺跡とは対照的に、 一般市街地を舞台にした“地上戦”のAVP として描かれます。
プレデリアンの登場、 プレデターの掃討任務、 エイリアンの感染拡大── これらが重なり、 シリーズでも屈指の混沌と恐怖が生まれました。
そして物語は、 エイリアンシリーズ本編へとつながる“ある要素”を残して幕を閉じます。

『AVP2』は、日常の街が崩壊していく恐怖が強烈で、 前作とはまったく違う緊張感がありました。 プレデリアンの存在や、プレデターの掃討任務など、 シリーズの新しい側面が見える作品だと感じます。
