
日商簿記3級と農業簿記3級は、どちらも複式簿記を土台にした資格ですが、 扱う取引や勘定科目、試験の目的には違いがあります。 一方で、複式簿記の仕組みそのものは共通しているため、 仕訳の基本が理解できていれば、どちらの試験にも対応できます。
この記事では、 すでに仕訳の基礎が分かる方向けに、
- 両試験の“本質的な共通点”
- 具体的な“違い”
- どちらにも通用する学習法
- 科目名に惑わされない判断方法
- 自分はどちらを受けるべきかの基準
といった内容をまとめています。
🔰 まだ基礎が不安な方へ(初心者向けの導線)
もし、
- 借方・貸方の判断がまだ曖昧
- 5要素の増減ルールが自信ない
- 仕訳の意味がなんとなくしか分からない
という状態であれば、 この中級者向けの記事を読むよりも、
まず基礎を固める方が理解が圧倒的に早くなります。
基礎から学びたい方はこちらへどうぞ。
簿記の基本をゼロから解説|複式簿記が分かれば簿記3級は怖くない
複式簿記の仕組みが理解できていれば、 この先の内容がスムーズに頭に入ってきます。
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日商簿記3級と農業簿記3級の共通点
日商簿記3級と農業簿記3級は、扱う取引や勘定科目に違いはあるものの、簿記の根本となる仕組みは完全に共通しています。ここでは、両試験に共通する“土台”を整理し、どちらの試験にも通用する理解を確認していきます。
複式簿記の仕組みは完全に同じ
両試験とも、取引は必ず二つの側面に分けて記録します。
- 何が増えたのか
- 何が減ったのか
そして、借方と貸方の金額は必ず一致します。 これは複式簿記の中心となる「貸借平均の原理」であり、日商簿記でも農業簿記でも変わりません。
つまり、仕訳の判断基準は両試験で共通です。
簿記の5要素とホームポジションは共通
両試験で使う「5要素」は同じです。
- 資産
- 負債
- 純資産
- 収益
- 費用
そして、増えたときにどちら側に書くか(ホームポジション)も共通です。
- 資産・費用が増える → 左(借方)
- 負債・純資産・収益が増える → 右(貸方)
科目名が違っても、性質が分かれば仕訳は迷いません。
例:農業簿記の「肥料費」は費用なので、日商簿記の「消耗品費」と同じ動きをします。
簿記一巡(仕訳 → 帳簿 → 試算表 → 決算書)も同じ
両試験とも、簿記の流れは共通です。
- 仕訳
- 転記(帳簿)
- 残高試算表
- 決算整理
- 決算書(P/L・B/S)
決算整理の内容(減価償却・見越し・繰延・棚卸)も基本は同じで、農業簿記では「農産物棚卸」など農業特有の科目が登場するだけです。
流れで理解することが、両試験の得点源になります。
試験レベルはほぼ同じ
難易度はどちらも基礎レベルで、必要な理解の深さも大きく変わりません。
- 日商簿記:商業取引が中心
- 農業簿記:農業経営が中心
扱う取引が違うだけで、複式簿記の考え方は共通です。
仕訳ができる人にとっては、どちらの試験も十分対応できます。
共通点のまとめ
- 複式簿記の仕組みは同じ
- 5要素の増減ルールも同じ
- 簿記一巡の流れも同じ
- 違うのは「取引の種類」と「科目名」だけ
つまり、複式簿記の理解があれば、どちらの3級も怖くありません。
日商簿記3級と農業簿記3級の違い
日商簿記3級と農業簿記3級は、複式簿記という共通の土台を持ちながら、 扱う取引や勘定科目、試験の目的に明確な違いがあります。 ここでは、両試験の“本質的な違い”を整理し、どちらを受けるべきか判断しやすいようにまとめます。
想定している事業の違い
日商簿記は商業取引が中心
日商簿記3級は、一般的な商店・サービス業・小規模企業を想定しています。 売上・仕入・経費など、日常的な商業取引を中心に学ぶため、 企業会計の基礎を身につけたい人に向いています。
農業簿記は農業経営が中心
農業簿記3級は、農家や農業法人などの農業経営を対象としています。 肥料・農薬・飼料・農産物など、農業特有の取引が登場するのが特徴です。 補助金申請や農業経営の記帳にも直結する内容になっています。
使う勘定科目の違い
日商簿記でよく使う科目
日商簿記では、商業取引に関連する科目が中心です。
- 売上
- 仕入
- 受取利息
- 支払手数料
- 減価償却費
一般的な企業会計で使われる科目が多く、実務にも直結します。
農業簿記で特有の科目
農業簿記では、農業経営に特化した科目が登場します。
- 肥料費
- 農薬費
- 飼料費
- 農産物
- 農機具
- 農産物棚卸高
農業の実態に合わせた科目が多く、農家の記帳にそのまま使える内容です。
科目名は違っても“性質”は同じというポイント
科目名が違っても、 資産・負債・純資産・収益・費用のどれかに分類するという考え方は共通です。
例: 農業簿記の「肥料費」は費用なので、 日商簿記の「消耗品費」と同じ動きをします。
純資産の名称の違い
日商簿記は「資本金」
日商簿記では、企業会計を前提としているため、 純資産の中心科目は 資本金 です。
農業簿記は「元入金」
農業簿記は個人事業主の農家を想定しているため、 純資産の中心科目は 元入金 になります。
名称が違うだけで役割は同じ
どちらも「事業主が最初に出したお金」を表す科目であり、 役割はほぼ同じです。 試験対策では名称の違いに注意すれば問題ありません。
決算整理の違い
共通する決算整理(減価償却・見越し繰延)
両試験とも、次の決算整理は共通です。
- 減価償却
- 見越し・繰延
- 費用・収益の期間按分
計算方法も同じため、複式簿記の理解があれば対応できます。
農業簿記特有の決算整理(農産物棚卸・家畜など)
農業簿記では、農業特有の決算整理が登場します。
- 農産物棚卸
- 家畜の扱い
- 農機具の減価償却(科目名が異なる場合あり)
ただし、考え方は日商簿記と同じで、 「売れ残ったものを資産に戻す」「価値の減少を費用化する」など、 本質は共通しています。
試験の目的の違い
日商簿記は企業会計の基礎理解が目的
企業の経理・会計の基礎を学ぶための資格で、 実務の経理職を目指す人に向いています。
農業簿記は農業経営・補助金申請に直結
農家の記帳や補助金申請、農業経営の改善に役立つ内容で、 実務寄りの資格です。
違いのまとめ
- 想定している事業が違う
- 使う勘定科目が違う
- 純資産の名称が違う
- 決算整理の一部が違う
- 試験の目的が違う
しかし、 複式簿記の本質は完全に共通しています。
両方の試験に通用する学習法
日商簿記3級と農業簿記3級は、扱う取引や科目名に違いはあるものの、 複式簿記の本質は共通しています。 そのため、学習のポイントを押さえれば、どちらの試験にも対応できます。 ここでは、両方の試験に共通して役立つ学習法をまとめます。
仕訳は「科目名」ではなく“性質”で判断する
科目名に惑わされないための考え方
簿記の仕訳で迷う原因の多くは、科目名に引っ張られてしまうことです。 しかし、科目名が違っても、 資産・負債・純資産・収益・費用のどれに当てはまるか という“性質”で判断すれば迷いません。
例: 農業簿記の「肥料費」は費用なので、 日商簿記の「消耗品費」と同じ動きをします。
5要素に当てはめるだけで迷わない理由
5要素のホームポジション(増えたら左か右か)が分かっていれば、 科目名が変わっても仕訳の方向は自動的に決まります。 両試験に共通する最強の判断基準です。
取引の流れを理解する(簿記一巡)
仕訳 → 帳簿 → 試算表 → 決算書のつながりを意識する
両試験とも、簿記の流れはまったく同じです。
- 仕訳
- 転記
- 試算表
- 決算整理
- 決算書
この流れを理解しておくと、問題文の意図が読みやすくなり、 どちらの試験でも得点しやすくなります。
決算整理は“目的”を理解すると応用が効く
決算整理は暗記ではなく、 「なぜその処理をするのか」を理解すると応用が効きます。
- 減価償却 → 資産の価値が減った分を費用にする
- 見越し・繰延 → 期間に合わせて費用・収益を調整する
- 棚卸 → 売れ残りを資産に戻す
農業簿記特有の処理も、目的は日商簿記と同じです。
頻出パターンを押さえる
日商簿記で頻出のパターン
- 売上・仕入
- 現金・預金
- 手数料・減価償却
- 試算表の作成
商業取引の基本パターンを押さえると得点が安定します。
農業簿記で頻出のパターン
- 肥料費・農薬費・飼料費
- 農産物の処理
- 農産物棚卸
- 農機具の減価償却
農業特有の科目が出ますが、動きは日商簿記と同じです。
パターン学習が両試験に強い理由
簿記は「よく出る形」が決まっているため、 パターンを押さえると初見問題でも対応できます。
科目の違いを“対応表”で整理する
日商簿記 → 農業簿記の対応関係
科目名が違うだけで、性質は同じというケースが多いです。
- 消耗品費 → 肥料費・農薬費
- 商品 → 農産物
- 備品 → 農機具
対応表を作ると、両試験の理解が一気に深まります。
対応表を使うと理解が深まる理由
科目名の違いに惑わされなくなるため、 仕訳の判断が安定し、得点力が上がります。
過去問は“形式に慣れる”ために使う
日商簿記の問題形式の特徴
- 仕訳
- 試算表
- 決算整理
- 帳簿記入
形式が決まっているため、慣れると解きやすくなります。
農業簿記の問題形式の特徴
- 農業特有の科目
- 農産物棚卸
- 家畜の扱い
- 農機具の減価償却
こちらも形式が決まっているため、慣れれば得点できます。
本質は同じなので、形式に慣れれば得点できる
両試験とも、複式簿記の考え方は同じです。 違うのは「出題される取引の種類」だけなので、 形式に慣れるだけで得点力が大きく上がります。
学習法のまとめ
- 科目名ではなく“性質”で判断する
- 簿記一巡の流れを理解する
- 頻出パターンを押さえる
- 科目の対応表を作る
- 過去問で形式に慣れる
複式簿記の理解があれば、 日商簿記3級と農業簿記3級の両方に対応できます。
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どちらの試験を受けるべきか
日商簿記3級と農業簿記3級は、複式簿記という共通の土台を持ちながら、目的や扱う取引、実務で使う会計システムに違いがあります。 ここでは、あなたの目的や実務環境に応じて、どちらを選ぶべきか判断しやすいように整理します。
実務で使いたい内容から選ぶ
企業会計・経理職を目指すなら日商簿記
企業の経理職を目指す場合や、一般的な会計知識を身につけたい場合は、日商簿記3級が適しています。 商業取引を中心に学ぶため、幅広い業種で役立つ基礎力が身につきます。
農業経営・補助金申請に関わるなら農業簿記
農家の記帳、農業経営の改善、補助金申請などに関わる場合は、農業簿記3級が最適です。 肥料費・農薬費・農産物など、農業特有の科目が多く、実務に直結する内容になっています。
会計システムの対応状況で選ぶ
日商簿記はほぼすべての会計ソフトが対応
一般的な会計ソフトは、日商簿記の科目体系を前提に作られているため、どのシステムでも問題なく運用できます。
- freee
- マネーフォワード
- 弥生会計
- 会計王
- PCA会計
汎用性が高く、導入のハードルが低いのが特徴です。
農業簿記はソリマチが事実上の標準
農業会計の現場では、ソリマチ「農業簿記」 が最も広く使われています。 農家・農業法人・JAの現場での採用率が高く、農業特有の科目体系に標準で対応しています。
- 肥料費
- 農薬費
- 飼料費
- 農産物
- 農産物棚卸高
- 農機具
これらが最初から揃っているため、農業簿記の知識と相性が良いです。
弥生会計には農業専用版がなく、自分で科目をカスタマイズする必要がある
弥生会計には「農業版」という専用製品は存在しません。 そのため、農業簿記の科目体系で運用したい場合は、次のような科目を自分で追加する必要があります。
- 肥料費
- 農薬費
- 農産物
- 農産物棚卸高
- 農機具
初心者には負担が大きく、設定ミスが実務トラブルにつながる可能性もあります。
実務で使うシステムが決まっている場合は要注意
- ソリマチ「農業簿記」を使う
- JAの記帳代行を利用する
- 農協のシステムが導入されている
こうした環境では、農業簿記の知識がそのまま役立ちます。
逆に、 一般企業の会計ソフト(freee・MF・弥生など)を使う予定なら、日商簿記の方が圧倒的に相性が良いです。
学習のしやすさで選ぶ
日商簿記は教材が豊富で独学しやすい
受験者が多いため、参考書・動画・問題集が非常に充実しています。 独学でも学びやすく、試験対策の情報も豊富です。
農業簿記は農業経験があると理解が早い
農業に関わっている人にとっては、日常の取引がそのまま試験範囲になるため理解が早いです。 逆に、農業に触れたことがない人は、科目名に慣れるまで少し時間がかかる場合があります。
将来のステップアップで選ぶ
日商簿記は2級・1級へ進める体系がある
会計の専門性を高めたい人や、経理職を目指す人に向いています。
農業簿記は農業経営の実務に直結する
農業経営の改善や補助金申請に役立つため、農家としての実務力を高めたい人に向いています。
迷った場合の選び方
複式簿記の基礎を固めたい → 日商簿記3級
商業取引を中心に学べるため、複式簿記の基礎を体系的に理解できます。
農業に関わる予定がある → 農業簿記3級
農業特有の科目や取引を学べるため、実務に直結します。
会計ソフトの互換性を重視 → 日商簿記が無難
農業簿記対応ソフトはソリマチ中心で選択肢が少ないため、 一般的な会計ソフトを使う予定なら日商簿記の方がスムーズです。
まとめ
- 経理の基礎を学びたい → 日商簿記3級
- 農業経営に関わる → 農業簿記3級
- 会計ソフトの互換性を重視 → 日商簿記3級が有利
- ソリマチを使う環境 → 農業簿記3級が最適
どちらを選んでも、複式簿記の理解があれば十分対応できます。 あなたの目的と実務環境に合わせて、最適な試験を選んでみてください。
会計システム 紹介
両方の資格を活かす方法
日商簿記3級と農業簿記3級は、扱う取引や科目名に違いはあるものの、 複式簿記という共通の基礎を持っています。 さらに、両試験の内容と試験のやり方を比較すると、 日商簿記は「会計の基礎」、 農業簿記は「農業特有の実務」 という役割が明確に分かれています。
両方の資格を取得すると、会計の基礎から農業特有の処理まで幅広く対応でき、 実務の選択肢が大きく広がります。
資格の組み合わせで広がる実務の幅
日商簿記で会計の基礎を固める
日商簿記3級は、企業会計の基礎を体系的に学べる試験です。 試験形式は次のとおりです。
- 仕訳問題
- 帳簿記入(総勘定元帳・仕訳帳など)
- 試算表の作成
- 決算整理(減価償却・見越し繰延)
解き方のポイントは、 「仕訳を正確に切ること」。 仕訳ができれば、帳簿・試算表・決算整理はすべて連動して解けます。
この基礎があることで、農業簿記の学習もスムーズになります。
農業簿記で農業特有の処理に対応する
農業簿記3級では、農業特有の取引や科目が登場します。
- 肥料費・農薬費・飼料費
- 農産物
- 農産物棚卸
- 農機具の減価償却
- 家畜の扱い
試験形式は次のとおりです。
- 農業特有の仕訳問題
- 農産物棚卸の計算
- 農機具の減価償却
- 農業収入・農業費用の分類
解き方のポイントは、 「科目の性質で判断すること」。 農業特有の科目名に惑わされず、 資産・負債・純資産・収益・費用のどれかに分類すれば解けます。
実務での使い分け
企業会計は日商簿記の知識が中心
企業の経理業務では、日商簿記の知識がそのまま使えます。
- 売上・仕入
- 経費処理
- 試算表・決算書の作成
- 減価償却・見越し繰延
一般的な会計ソフト(freee・MF・弥生など)も日商簿記の科目体系を前提にしているため、 実務との相性が非常に良いです。
農業経営は農業簿記の知識が中心
農業経営では、農業特有の取引が多いため、農業簿記の知識が必要になります。
特に、農業会計の現場では ソリマチ「農業簿記」 が事実上の標準であり、 農業簿記の科目体系と完全に一致しています。
- 農産物棚卸
- 農機具の減価償却
- 農業特有の費用区分
- 農業収入の分類
これらは日商簿記だけでは対応しきれない部分です。
ダブル取得のメリット
会計の基礎+農業特化の両方を理解できる
日商簿記で基礎を固め、農業簿記で農業特有の処理を学ぶことで、 「会計の全体像」と「農業の専門性」の両方を身につけられます。
これは、農業経営者・農業法人・JA関係者にとって大きな強みになります。
会計ソフトの選択肢が広がる
両方の知識があると、次のような柔軟な運用が可能になります。
- 企業会計 → freee・MF・弥生
- 農業会計 → ソリマチ「農業簿記」
特に、弥生会計には農業専用版がないため、 農業簿記の知識があると科目カスタマイズも正しく行えます。
まとめ
- 日商簿記は「会計の基礎」を学ぶ試験
- 農業簿記は「農業特有の実務」を学ぶ試験
- 試験形式は違うが、判断基準(複式簿記)は共通
- 実務では「企業会計=日商」「農業会計=農業簿記」で使い分ける
- ダブル取得すると、会計の幅が大きく広がる
両方の試験内容と試験のやり方を踏まえると、 日商簿記で基礎を固め、農業簿記で専門性を補う という組み合わせが最も効果的です。
どちらを先に受けるべきか
日商簿記3級と農業簿記3級は、どちらも複式簿記を扱う資格です。 試験内容や扱う科目に違いはありますが、実務では どちらか片方の資格があれば問題ないケースがほとんど というのが現場の実情です。
そのうえで、あなたの目的や環境に応じて、どちらを先に受けるべきかを整理します。
学習難易度から考える
日商簿記は教材が豊富で独学しやすい
日商簿記3級は受験者が多く、教材・動画・問題集が充実しています。 複式簿記の基礎を体系的に学べるため、初学者でも取り組みやすい資格です。
農業簿記は農業経験があると理解が早い
農業簿記3級は、農業特有の科目が多いため、 農業に関わっている人は理解が早く、実務と結びつけやすい試験です。
実務環境から考える
一般会計ソフトを使うなら日商簿記が先
freee・マネーフォワード・弥生など、 一般的な会計ソフトは日商簿記の科目体系を前提に作られています。 企業会計や一般的な記帳を行う予定がある場合は、日商簿記がスムーズです。
農業会計はソリマチが標準 → 農業簿記が先でもOK
農業会計の現場では ソリマチ「農業簿記」 が事実上の標準です。 農業簿記の科目体系と完全に一致しているため、農業に関わる人は農業簿記を先に学んでも問題ありません。
どちらか片方で十分なケースが多い理由
実務では「必要な科目体系に合わせる」だけで成立する
実務の現場では、
- 企業会計 → 日商簿記の知識
- 農業会計 → 農業簿記の知識 このどちらかがあれば、日常の記帳・決算は十分に対応できます。
両方の資格が必須になる場面は少なく、 自分の業務に合った方を持っていれば問題ない というケースがほとんどです。
会計ソフトが資格の役割を補ってくれる
- freee・MF・弥生 → 商業簿記ベース
- ソリマチ → 農業簿記ベース
ソフト側が必要な科目体系を提供してくれるため、 資格が片方だけでも実務は十分回ります。
最短で効率よく合格する順番
基本は「日商 → 農業」がおすすめ
複式簿記の基礎は日商簿記で体系的に学べるため、 基礎を固めてから農業簿記に進むと理解が早く効率的です。
農業従事者は「農業 → 日商」でも問題なし
農業の実務に直結しているため、 農業簿記から学ぶことで理解がスムーズになります。
まとめ
- 実務では どちらか片方の資格があれば十分なケースが多い
- 一般会計 → 日商簿記
- 農業会計 → 農業簿記
- 最短で効率よく学ぶ → 日商 → 農業
- 農業従事者は 農業 → 日商 でもOK
あなたの実務環境と目的に合わせて、最適な順番を選んでみてください。
まとめ
日商簿記と農業簿記は基礎が共通している
どちらも複式簿記をベースにしている
日商簿記3級と農業簿記3級は、扱う取引は異なりますが、 会計の根本となる仕組みはどちらも複式簿記です。
- 資産・負債・純資産・収益・費用の分類
- 仕訳の切り方
- 帳簿の流れ
- 試算表・決算の考え方
これらは完全に共通しており、 どちらか片方を学べば、もう片方にも応用できます。
資格選びは「自分の実務に近い方」で十分
企業会計なら日商簿記、農業会計なら農業簿記
実務では、必要な知識が自然に分かれます。
- 企業の経理 → 日商簿記
- 農業経営 → 農業簿記
両方の資格が必須になるケースはほとんどなく、 自分の業務に合った方を選べば問題ありません。
会計システムはほぼ日商簿記に対応している
基礎が分かればどのシステムでも対応できる
freee、マネーフォワード、弥生など、 一般企業で使われる会計システムの多くは日商簿記の科目体系に沿っています。
そのため、 日商簿記の基礎が理解できていれば、ほぼすべての会計システムに対応可能です。
農業会計のような特殊分野を除けば、 資格選びでソフトを気にする必要はありません。
農業簿記は農業経験者にとって理解しやすい
普段の作業を簿記に置き換えるだけ
農業簿記3級は、農業に関わっている人にとっては 日常の作業をそのまま会計処理に変換するだけなので、 独学でも十分に合格できます。
どちらか片方の資格で実務は十分こなせる
基礎が同じだから応用が効く
日商簿記と農業簿記は扱う取引が違うだけで、 根本の考え方はどちらも複式簿記です。
そのため、 片方の資格を持っていれば、もう片方の実務にも対応できます。
