ストーリー

電話の歴史:声が世界をつないだ

第5回:自動交換機とダイヤル式の時代

電話をかけると、まず人が出ていた。 相手の番号を告げ、つないでもらう――それが当たり前の時代があった。電話は便利だったが、自由ではなかった。 通話は人の手を経由し、時間も、秘密も、限界があった。やがて電話は増えすぎた。 人では追いつかないほ...
電話の歴史:声が世界をつないだ

第1回:電話が生まれる前 ― 人類の通信の歴史

人類は長いあいだ、声を遠くへ届ける術を持ちませんでした。 知らせは人が運び、距離は思いを遮る壁のまま。 どれほど強い思いも、どれほど急ぎの知らせも、 人の足より速く伝える方法はなかったのです。やがて文字が生まれ、手紙が広まり、 電信によって...
電話の歴史:声が世界をつないだ

第7回:携帯電話の誕生と普及

かつて、電話は「家にあるもの」だった。 壁に取り付けられた受話器、黒いダイヤル、長く伸びたカールコード。 電話は場所に縛られ、私たちもまたその場所に縛られていた。しかし1980年代後半、世界は静かに変わり始める。 肩に担ぐショルダーフォン、...
電話の歴史:声が世界をつないだ

第4回:日本に電話がやってきた

電話は、偶然日本に伝わった発明ではない。 日本は、電話が必要だと分かっていた。19世紀半ば、日本は黒船来航と不平等条約によって、 情報で遅れる国がどれほど不利になるかを思い知らされた。 その反省から、日本は電信を導入し、 通信が国家を動かす...
電話の歴史:声が世界をつないだ

第3回:人物編(電話を作った人々)

電話は、技術の積み重ねから生まれた。 電信の改良、材料の進歩、社会の要請――どれも欠かせない要素だ。だが、その背後には必ず「人」がいる。 家族のために、名誉のために、生活のために、あるいは世界を変えたいという衝動のために。 電話の歴史は、発...
電気の歴史と進化

第7回:なぜ電気代は上がるのか(現代編)

ここ数年、電気代が大きく上がった。 家計の負担として実感する人も多く、「なぜこんなに高くなるのか」という疑問が広がっている。しかし、電気代の上昇は“突然の出来事”ではない。 その背景には、国際的な燃料価格の変動日本特有のエネルギー構造過去の...
青を追いかけた日々

第5回:「S100』/ 指先が想像する「正解」。V字ギア構造への期待。

カタログの仕様表を読み込み、内部構造の図解を凝視する。 実物を手にする前のこの時間は、技術屋にとって最も愉しく、かつ真剣な「シミュレーション」のひとときだ。私がS100に対して、ある種の畏怖すら覚えて期待しているのは、そのキーの内部に秘めら...
電気の歴史と進化

第8回:最新エネルギーの未来 ― 電気は「作る」から「賢く使う」時代へ ―

電気は長いあいだ、「発電して使う」ものでした。 しかし再生可能エネルギーの拡大により、電力は不安定さを抱えるようになります。これから重要になるのは、 どれだけ作れるかではなく、どう貯め、どう調整し、どう使うかです。揚水発電、洋上風力、SMR...
青を追いかけた日々

第3回:「S100』/ 山形カシオという聖地。マザーファクトリー。

地図を眺めながら、私は自分の「無意識」に驚いていた。 カシオの最高峰電卓・S100を生み出している「山形カシオ」の所在地。それは、私が趣味のドライブやツーリングで、毎年欠かさず走り通っていた国道13号線のすぐそばにあったのだ。いつも眺めてい...
青を追いかけた日々

第4回:「S100』/ 1978年の少年への回答。画面越しに伝わる「削り出し」の官能。

1978年、西日に照らされた文房具屋のショーケース。 あの時、私の目を奪ったのは、電卓が纏っていた「金属の輝き」だった。それから48年、私はまだその「正解」をこの手に握ってはいない。しかし、画面越しに眺めるカシオS100の姿は、48年前のあ...
電気の歴史と進化

第3回:日本に電気がやってきた(日本編)

1878年(明治11年)、東京・虎ノ門。 工部大学校の構内に集まった人々は、目の前の奇妙な装置を息をのんで見つめていた。 金属の棒と棒のあいだに、白い光がゆらめいている。 それは炎ではなく、油も薪も使わない――“電気の光”だった。新聞は翌日...
電気の歴史と進化

第1回:電気の誕生(世界)

私たちはスイッチを押せば部屋が明るくなり、 コンセントに差せば家電が動く。 電気は空気のように、あって当然の存在になっている。けれど、ほんの150年前まで、 電気は“謎の力”であり、神の領域”だった。雷は神の怒りと恐れられ、 琥珀をこすると...